自民党裏金問題7~10章:日本政治の腐敗を暴く大事件ファイル

2025年の事件

第7章|商品券10万円配布事件と“選挙買収”疑惑

2025年3月、自民党で新たな火種が上がった。 報道によると、当時の首相・石破茂氏の後援会を通じて、自民党の当選議員に対して**「商品券10万円分」**が渡されていたという。

これは、ただの“贈り物”で済まされる話ではない。政治資金規正法では、選挙後の金銭・物品の提供には厳しい制限があり、買収・利益誘導の可能性があれば即座に違法性が問われる。事実、過去にも似た事例で議員辞職に追い込まれたケースは存在する。

■商品券配布の実態と構図

  • 配布されたのは「当選お祝い」という名目の10万円相当のJCBギフトカード。
  • 配布の経路は石破氏の支援団体から各議員の事務所。
  • 金額は「個人的支援の範囲」と主張されたが、報告義務のある政治資金としての記載は一切なかった。

これが何を意味するか?

仮に政治活動費であれば政治資金収支報告書への記載が必要。 もし個人からの贈与であれば、受け取る側も申告義務がある。 どちらにも当てはまらない“宙ぶらりんの金品”は、まさに「裏金」と定義されるべきものだ。

■政治文化の“悪しき慣習”

一部報道によると、過去の政権下でも似たような“商品券配布”の事例は繰り返されていた。

  • 小渕恵三内閣(1998年)時:自民党幹事長室から“当選祝い金”として商品券が配られた疑惑。
  • 菅政権期にも、新人議員向けに“活動支援費”という名の現金が流れていたとの証言もある。

■なぜ捜査が入らないのか?

最大の疑問はここに尽きる。

  • 公職選挙法違反(買収)に抵触する可能性が高い。
  • 政治資金規正法違反(不記載)の疑いも強い。

それでもなお、検察は本格的な捜査を開始せず、党内でも処分は行われない。 自浄作用ゼロの組織と、沈黙する検察──この構造が国民を絶望させている。


第8章|なぜ選挙で勝ち続ける?メディアと有権者心理の構造分析

裏金、買収、記載漏れ……。 どれだけ不祥事を起こしても、自民党は依然として選挙に強い。

なぜなのか?その理由は単に“組織票が強い”という一言では済まない、複雑なメディア操作と有権者心理の構造がある。

■① テレビと新聞は本気で追及しない

  • NHK・民放各局は「裏金」「記載漏れ」「調査中」などの表現にとどまり、実名報道を避ける。
  • 政治献金の金額や流れを視覚化せず、国民の理解を妨げる。
  • 大手新聞も連載を打つことは少なく、“問題の沈静化”に加担している現実がある。

なぜ?それはメディア企業が政治家と経団連スポンサーに依存しているからである。

■② 投票率と組織票の鉄壁構造

自民党が恐れているのは“無党派層の大量投票”だけ。 なぜなら:

  • 無党派層は圧倒的に多い(有権者の5割超)。
  • しかし彼らは選挙に行かない。毎回30~40%程度しか投票しない。
  • 自民党支持層(農協・建設・医師会・宗教団体など)は必ず投票する。

→ 結果、選挙は“動いた人”だけのものになる。

この構造が変わらない限り、自民党はずっと勝ち続ける。

■③ 有権者の“諦め心理”

  • 「どうせ誰がやっても同じ」
  • 「政治家なんて全部腐ってる」
  • 「選挙は面倒くさい」

この心理が最大の援軍となってしまっている。 政治家は、“怒ってるけど行動しない国民”を最も歓迎しているのだ。


第9章|裏金は私たちの生活をどう蝕むのか?

「政治の話はよくわからない」 「税金が上がるのは仕方ない」

…本当にそうだろうか?

自民党の裏金事件は、決して永田町だけの問題ではない。私たちの生活・未来・税金・社会保障に直結している問題である。

■① 国民が負担し、政治家が“逃げる”構造

  • 政治家は何千万円の裏金を作っても、「記載漏れ」で済む。
  • 一方、国民は1万円の申告漏れでも追徴課税、延滞金、最悪逮捕。
  • 政治家は非課税・優遇・年金満額。国民は負担増とサービス削減。

この**“二重構造”が常態化**している国に、未来はあるのか?

■② 政策は“金で買われている”

  • 大企業・団体がパーティー券で数百万円単位で献金。
  • その見返りに、税制・規制緩和・補助金の優遇。

→ 結果として、中小企業や個人事業主、非正規労働者は常に割を食う。

例:大企業減税の陰で、中小企業の法人税・消費税は維持・強化。

■③ 私たちの声が届かない政治になる

  • 裏金と利権で支配された政治は、有権者よりも献金者を向く。
  • その結果、子育て支援・教育・福祉など生活密着型政策が“切り捨て”られる。

これは生活がジリ貧になっていく“制度的虐待”である。


第10章|今、私たちにできること

最後に問いたい。

このままでいいのか?

私たちは“見てしまった”。自民党が何をして、なぜ捕まらず、なぜ再選され続けているかを。

ここから逃げるのではなく、ここから立ち上がるために何ができるかを考えよう。

✅ ① 必ず投票に行く

  • たとえ「支持する政党がない」としても、白票でも構わない。
  • 「行動した」という事実が、政治家への圧力になる。

✅ ② 情報を拡散する

  • この問題を「風化」させてはいけない。
  • SNS・ブログ・会話の中で、実名・金額・構造を共有してほしい。

✅ ③ 地元議員に意見を伝える

  • 「見ているぞ」という意識が、説明責任と慎重な政治行動を促す。

✅ ④ 市民運動・署名活動に参加する

  • 各地で立ち上がる「裏金撲滅運動」に賛同しよう。
  • 声が集まれば、政党・メディア・司法を動かす力になる。

投稿者コメント

政治に興味がなくても関係ある。
選挙に行かなくても、私たちの生活は“確実に”政治に操作されている。

税金は上がり、年金は減り、生活は苦しくなる一方で、
議員たちは裏金を隠し、責任を取らず、また平然と再選されていく。

それでも「政治なんて全部同じ」と言って、私たちは目を背ける。
その“あきらめ”こそが、腐敗の最大の味方だ。

もう黙っていてはいけない。
もう我慢してはいけない。

ここまで読んだあなたなら、もう知っているはずだ。
このままだと“やばい”。本当に、やばい。

だから、私は書いた。
だから、あなたには「動いてほしい」。

投票すること。
広めること。
声をあげること。

それだけで、この腐敗は揺らぐ。
絶望ではなく“怒り”を武器にしよう。
それが、まだ壊れきっていないこの国に残された、最後の希望だと思っている。

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